建設業許可とそのメリット
建設業許可とはそもそも何か
建設工事の完成を請け負うために必要な許可が建設業許可となります。
(※工事の請負代金が500万円に満たない軽微な工事につきましては、建設業許可を取得する必要はありません。)
建設業許可を取得するためには、建設業の経験が一定期間あることなどが条件となります。
建設業許可を取得している=建設業の経験について一定のレベルがあるということになり建設業許可を取得することで対外的には信用力が増すというわけです。
建設業許可を取得した方がよい理由
建設業許可を取得しますと、先に書いたように一定のレベルで建設業の経験があることを証明できます。
そのため、建設業許可を取得している業者さんとそうでない業者さんがあった場合には、建設業許可を取得している業者さんに仕事をお願いしたくなります。
また、建設業許可を取得していませんと、請負金額が500万円以上の工事を請負ことができません。
それに、現在では大きな会社(元請)は、下請の建設会社が建設業許可を取得していないと仕事を発注しなかったりと建設業許可があるかないかで仕事ができるかできないかが決まってきているのです。
しかも、年々建設業許可を取得するための条件は厳しくなっています。
そのため建設業許可が必要ない500万円未満の工事しかやらないといって建設業許可を取得しないということは多くのリスクがあるのです!
建設業許可取得の4つのメリット
メリットをまとめますと以下となります。
メリット① 500万円以上の工事を受注可能に!
500万円以上の工事を受注することでできるようになります。建設業法で500万円以上の請負工事は許可が必要になりますので無許可の人と比べたら圧倒的に有利な立場になります。
メリット② 圧倒的な信用につながる!
対外的な信用が上がり、業務の拡大につながってきます。
といいますのも、現在、コンプライアンス(法令順守)を厳しくチェックする世の中になっております。そのため、元請企業も、下請け会社、個人が建設業の許可を取得している方が安心して業務を発注することができます。
メリット③ 融資申請時に有利に働く!
建設業許可を取得するためには、一定の要件(条件)を満たさないといけません。
そのため建設業許可を持っている=その要件をクリアした=建設業に関してしっかりとした実績があるという風にみなしてもらいやすくなります。
この点は、取引先はもちろん、金融機関への融資申請時などにも有利に働きます。
金融機関との取引を円滑にするためにも、建設業許可を取得しておくことは経営者として大きなリスクヘッジと言えます。
メリット④ 公共工事への受注が可能に!
公共工事の受注への道が出てきます!公共工事に入札を考えていらっしゃる方は必ず必要になります。またビジネスの幅も一層広がります。
建設業許可新規申請の料金
サービス名称 | 申請先 | 区分 | 証紙代金 (法定費用) |
手数料 | 合計金額 |
---|---|---|---|---|---|
建設業許可申請(新規)コース | 知事 | 一般※1 | 90,000円 | 100,000円 | 190,000円 |
一般※2 | 90,000円 | 130,000円 | 220,000円 | ||
特定※1 | 90,000円 | 120,000円 | 210,000円 | ||
特定※2 | 90,000円 | 150,000円 | 240,000円 | ||
大臣 | 一般※1 | 150,000円 | 150,000円 | 300,000円 | |
一般※2 | 180,000円 | 150,000円 | 330,000円 | ||
特定※1 | 170,000円 | 150,000円 | 320,000円 | ||
特定※2 | 200,000円 | 150,000円 | 350,000円 |
※上記の料金にはお手数料に別途消費税がかかります。
※1
- □ 許可を取得していたが、更新を忘れて許可を切らしてしまった方
- □ 資格を持っており、かつ、建設業の許可を持っていた会社で役員の経験がある方
※2
- □ 上記以外の方(実務経験10年で申請を行なう方や、建設業の許可を取得している会社での役員経験がない方・・・etc)